みなさま、最近「和紙」を目にする機会が増えたと思いませんか?
それもそのはず。実は、2014年に、石州半紙(島根県)細川紙(埼玉県)、本美濃紙(岐阜県)の3つがユネスコ無形文化遺産に登録されたことにより、日本の手漉き和紙文化が再び注目を集めているんです。
最近では、ちょっとお洒落なプロダクトも増えていますよね。
さて、そんなユネスコ無形文化遺産3ブランドの中でも、他2つに先んじて2009年にすでに登録済みだった(2014年は”再登録”という事なんだそう)島根県浜田市の石州和紙は特に高い評価を得ています。
そもそも「和紙」とは
機械を使わずに、人の手によって作られる日本の紙「和紙」。
和紙は、西洋の紙と比較しても薄くて軽いのが特徴の1つですが、それに反し、ものすごく丈夫であることもまた、大きな特徴です。
そんな特徴を持つ和紙の原料は、雁皮(がんぴ)三椏(みつまた)、麻や楮(こうぞ)の他、苦参(くじん)や檀(まゆみ)などの、聞きなれない名前の(笑)植物たち。これに、とろり~~っと粘り気のあるトロロアオイ(写真右上が花、和紙に使えるような原料の状態が写真左下)を配合し、作られています。
使う植物によって、出来上がりが違うのも面白いですよね。
石州和紙の特徴
今回ご紹介する「石州和紙」は、上記で紹介したような通常の和紙と比較してもさらに強い(!)と言われている紙。
丈夫であるがゆえ、伝統芸能「石州神楽」の面などにも使われています。
その理由は、材料である植物の甘皮を多く残して作られているため、とも言われています。甘皮を一緒に漉き込むことで強度が出るんだそう。すこ~し色がついているのは、甘皮の色だったんですね。
取材協力
■石州和紙 久保田
代表:久保田彰(石州半紙技術者会・石州和紙協同組合)
住所:〒699-3225 島根県浜田市三隅町古市場957-4
電話 : 0855-32-0353
URL:http://www.sekishu.jp/kubota/
■石州会館
http://www.sekishu.jp/kaikan/taiken.html
石州会館さんでは、手作り和紙体験も可能です。上記アドレスからチェックしてみてくださいませ。
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