グルメ

夏限定4!「夏子の酒」を読んでから飲む。

 

日本酒好きとあらば、ほぼ全員が知っているであろう漫画「夏子の酒」。

90年代にドラマにもなっていて、アラフォー以上ならご存知ではないでしょうか。

 

新潟県に実際にモデルとなった蔵と酒米と酒がある、とは有名な話ですが、私は「ふうん、そうなんだ~」くらいに思ってました。

 

そんな中、先日酒屋に買い出しにいったところ「夏子の酒のモデルとなったお酒です」なるPOPを目にし、「ためしに飲んでみるか」と購入、だったら漫画も「ためしに読んでみるか」と古本をポチッとネットでオーダーしたのでした。

 

で、全12巻の「夏子の酒」を読破。

(以下、少々ネタバレを含みますのでご了承ください)

夏子の酒……こんな深い話だと思ってなかった……!

日本酒の話なのですが、日本の合理主義に警鐘を鳴らしている含蓄深い作品です。

 

作者や編集さんの意図なのか、1冊にだいたい2度ほど「泣ける」ところがあるんですよ。

嗚呼、龍錦……!!

お兄さん!

じっちゃあああん!!(号泣)

 

 

それにしても、舞台の村には年頃の娘が少ないんか、

夏子、モテすぎ。

しかもみんなに脈ありのような対応をしている夏子ったら、……悪い女!笑。
逆に、最初は斜に構えまくって登場してくるサブキャラが、どんどん純粋になっていくのもんだから、女とは、日本酒と同じように未知数なのだなあと噛みしめました。

これ女性が読んだら、夏子より冴子に人気が上がりそう。

 

さて、キャラクター評はさておき。

「夏子の酒」のモデルとなった蔵=久須美酒造。

作中の幻の酒米「龍錦」=「亀の尾」。

 

そしてこちらが作中、こだわりまくりの夏子がとうとう醸すことに成功した「夏子の酒」、夏季限定バージョン。

久須美酒造が、酒米「亀の尾」で醸した「亀の王」である。

 

 

 

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亀の尾の背景

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作中の龍錦と同じく亀の尾は、その栽培の難しさから幻の酒米と呼ばれていた。

本来、稲穂の背が高い亀の尾は無農薬の水田で栽培すればしっかりと発育したらしい。

しかし戦後、農薬を使うようになると、茎がもろくなって風で倒れてしまうため、栽培が難しいというレッテルを貼られてしまった……。

効率化しようとしたら、逆に非効率になってしまったというわけである。

 

代わりに亀の尾の子孫である「コシヒカリ」「ササニシキ」などが栽培と味の面から優秀であったために、徐々にとってかわられていったようで、新潟県を中心に栽培されている人気種の酒米「五百万石」もその子孫だ。

 

 

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夏子感涙のお味は……!?

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(↑夏子の酒ゆかりの蔵 と書いてあります)

 

さて、ウンチクよりも気になるのは味である。

夏子が涙を流しながら飲んだ日本酒のモデルは、どんな味がするのだろう。

利酒風にまず香り……なんかブランデーみたい?

次に少量を空気と一緒に口に含んで……むむ?ふわっと甘くて、次に辛みと苦味がじわっときて、旨みがドーンですっとキレていく。

 

なんだかよく分からない方、そう、私もよくわかりません。

が、「味がなないろに変わる」感じは分かります。

 

味に特徴はあるのですが、スイスイ飲めて気づけば2合いってました。

なんだろうなあ、この不思議な感じ。

 

以前、違う蔵の「亀の尾」で醸したお酒をいただいたのですが、その時にも「味がゆらゆらした感じ」を体験しました。

で、正直それがおいしいんだかまずいんだか分からなかったのですが、その「捉えどころの無さ」が飽きない味となって、どんどん飲めてしまうんです。

一口目より二口目、二口目より三口目で好きになっていく。

そんな風に気づいたら虜にされてしまうお酒なのかもしれません。

 

つまみはその繊細さを壊さない枝豆なんていかがでしょうか。

 

ああ、おいしかった。

実はこの4合瓶を飲み切ったあと、一升瓶を発見し、買おうかどうかものすごく迷いました。おいしかったもので。

ですが、すでにウチの冷蔵庫は一升瓶2本と4合瓶3本で埋め尽くされており、なくなく諦めたのでした。もう一台、冷蔵庫を買おうかな……。

 

 

亀の王に興味を持たれたアナタ!

飲む前に、「夏子の酒」を読むともっと味わい深いものになりそうです。どうぞ、お試しあれ。

 

 

斎藤貴美子

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フリーランスのコピーライター/ライター/利き酒師(2018年12月~)。日本酒は、芸術かつ宇宙だと知り instagramの#SAKEISAWESOMEkimikoにて日本酒にキャッチコピーをつける取り組みを実施しながら勉強中。

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