グルメ

ワインのように「寝かせる」とおいしくなる日本酒

 

 突然ですが、BYってなんだかわかりますか?

 

presented BY Saito (プレゼンティッド バイ サイトウ)のように、つかうBYが一般的ですが、

日本酒業界においてはBrewery Yearの略で、醸造年度、すなわち作られた年、のことなんです。

 

当初私は、「BY27」という表記を見て、27歳の人が作ったのかしら~若いわ~♪なんて思ってましたが、

平成27年に醸造されたよ、ということなのでお間違えなく!

 

ちなみに酒造りにおける年の数え方はやや特殊で、

BY27=平成27年7月1日~平成28年6月30日までに醸造されたお酒ということ。

昔から日本酒造りは冬~春に行われていたので、このような区切りになっているようです。

今年は平成29年なので、巷ではBY28が出回っている頃ですね。

同じ銘柄の日本酒でも、年が違えば天候も違い、米の生育状況も違います。

すなわち日本酒の材料の条件が微妙に違うので、同じ杜氏が作ったとしても味が変わってくるものなのです。

そう考えると、日本酒はBYが違えば、二度と同じ味にはならないんですね。

う~ん、日本酒は生き物ですなあ。

 

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4年寝かせた味はいかに?

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さて、今回紹介するのは、

「超超久(ちょうちょうきゅう)」の「BY25」を寝かせた1本である。

以前、8年寝かせた古酒「華鳩」を紹介したことがあったが、それは酒造の蔵でのこと。

こちらの超超久の場合はちと違う。

瓶詰めされたあと、酒店で約4年、眠っていたのである。

 

 

それは先月、近所にお酒屋さんを発見した時のこと。

電灯の消えたショーケースに居並ぶそうそうたる日本酒勢を前に、私はニヤニヤしながらも途方に暮れていた。

 

どれもこれも、おいしそうで選べない……!

心のままに買いたいものの、予算は一升瓶で3000円(自分のなかではわりと奮発)。

どれ?

うまいのはどれ?

 

必死にショーケースをのぞき込む私を怪しくおもったのか、

店頭のおかみさんが「どんなお酒が好きなの?」と声をかけてくれることに。

 

「……コクのある醇酒タイプとか、生酛づくりが好きです」

「味がしっかりしてるタイプね。これはワインみたいに寝かせてて4年くらいたつのかな。味がのってておいしいよ」

と、出してくれたのがコレというわけだ。

 

BY25、すなわち平成25年7/1~平成26年6/30に醸されたお酒。

ああ、この時私は何をしてたんだろう?

 

すぐには思い出せない4年前……

あ、子育てだ(今も)。

 

 

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時を超えてめぐりあう

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このお酒の、わりと近所に住んでいたものの、4年間存在を知らなかった私たち(お酒を擬人化しています)。

 

いったい、どんな味になっているの!?

ごくり。

 

あああああ………!!

おいっしい!

うまみ、あまみ、キレ、端正!

のってる……たしかにノリノリです。

 

そして独特の、初体験のこの香りは、ヒノキ?

いや、なんだろう、もっと色っぽい果実の……

マンゴー?ライチ?いや黒糖じゃないか……タイヤ?笑(違う!)

(利酒師を取ろうかなと思う時)

 

つまみは、醇酒が得意な和風家庭料理、きんぴらで。

この醤油とみりんと根菜の味が、お酒をいいあんばいにすること。うまし、うまし。

意外と酒の香りのキャラクターが強いこと。

 

 

おそらく寝かされた酒を置いているのは、スーパーではなく日本酒に強い酒店ならでは。

残念ながら最近では数が多くないと思いますが、粋な酒店を近所に発見する喜びはひとしおです。

これをご覧のみなさまも、サクッと検索して、ぜひめぐり合ってくださいね!

 

っは~うま。

 

斎藤貴美子

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フリーランスのコピーライター/ライター/利き酒師(2018年12月~)。日本酒は、芸術かつ宇宙だと知り instagramの#SAKEISAWESOMEkimikoにて日本酒にキャッチコピーをつける取り組みを実施しながら勉強中。

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