グルメ

おちょこで味が変わるって本当ですか?山本で試してみる。その2

 

さて、前回のあらすじです。

「おちょこの形によって、同じ日本酒の味は違って感じるのか?」を確かめるべく形の違う5種類を用意。

 

左から

  • ショットグラス……ほぼ円柱。垂直に立ち上がっているもの
  • 小ワイングラス……足の部分を無視して、グラスの形状に注目すると、こちらも垂直に立ち上がっているが、フチの部分だけやや内側に入っている。
  • 磁器の緑おちょこ……いわゆる一般的なおちょこ、その1。飲み口の部分はワイングラスに比べるとやや広がっている。
  • 花柄のおちょこ……こちらも一般的なかたち、その2。全体的に小ぶりだが、飲み口はラッパのように広がっている。ちなみにこちらは大正時代につくられたものらしい。
  • 盃型おちょこ……神前式の三々九度に登場しそうな平べったい形。武将ぽくて見た目が好き。

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山本のこだわりを確認

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これから実際に飲み比べるわけだが、

まず味わい材料として用意した「山本」の味の特性を販売者の言葉で語ってもらおう。

ボトルの裏側をご覧あれ。

この商品は2007年に6代目蔵元の山本友文が製造責任者として酒造りを始めた際に、主力の純米吟醸は自身の勉強も兼ねて一連の作用工程を手掛ける!というコンセプトのもと立ち上げたブランドです。

香りは敢えて控え目に抑え、柑橘系のフルーツを連想させるジューシーな酸味と、日本刀のような鋭いキレ味をイメージして造りました。

フレッシュな状態を維持するために、搾ってから短期間で瓶詰めを行い、1本1本加熱殺菌を行った後に、仕込み水としても使用している白神山地の湧水で速やかに冷却し、出荷まで5℃以下の低温貯蔵庫にて品質管理を行っております。

キラーワードは、

A.柑橘系のジューシーな酸味

B.日本刀のようなキレ味

つまり、上記の2点が最も感じられる形状が、蔵元の思う「山本の味」に近いということだろう。

 

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では実際に飲んでみる

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まずは、一般的な形状代表として1.磁器の緑おちょこ

一口目だからかピリッとした感触、コメの甘味、辛めのキレ。

キラーワードAはちょっと分からないが、Bの日本刀のキレ、これは堪能できそうだ。

 

ちなみに、この気の抜けた絵は味のイメージ、

名付けて「味図(みず)」である。

図の上部は飲んだ直後の印象、時間の経過とともに下へいって、最後の余韻は下部になる、と考えていただきたい。

 

 

さて、2番目は盃型おちょこ。

おっと先ほどとはまったく違う味の形が現れた。

全体的に余韻は少なめ、ズバッと入ってズバッとキレていく感じ。余韻も少ない。

形は全体的に横広くなってしまったが、キラーワードB日本刀のキレ味は堪能できる。

 

 

さてさて3番目は花柄のおちょこで。

おおお、こちらはまろやかな味になり、特徴的なのは最後のキレ方。バシッといくのではなく、甘味がやんわりのこって引いていく感じだ。

つまりBの日本刀感はない。が、Aの柑橘系の酸味を感じるような、感じないような(どっちだ)。

 

 

4番目は小ワイングラス。

こ、これは……!?

甘いふくらみが前半にやってきて、最後はスイッとキレるかんじ。このスイッとしたしっぽがいい感じである。

同じくB日本刀は感じない。Aもこれが柑橘系なのかしらん~といった程度である。

 

 

5番目最後は、ショットグラス。

こちらも個性的、香りがツーーン!で味もスー!である。

擬音だらけなので感覚的に、ツーンでスー!

(すいませんが、ついてきてくださいね)。

 

A柑橘系の味というより、香りが鼻腔を駆け抜けていく爽快感。Bの日本刀のようなキレ、確かにある。

ただ旨みなどの味わいよりも、香りが主役って感じである。

(つまみは、めかぶ+きゅうりの塩もみにおかか!)

 

さて、全体的にいえるのは、精米歩合が麹米50%、掛米55%、だからなのか、なのにというべきか、とってもキレイな味。

そして、恐ろしく飲みやすいのである。

どのおちょこで飲んでも、味の途中で「刺激のないとてもうまい水」ともいうべき一瞬が感じられ、自分が透明になった気さえする、とてもすがすがしい経験ができる。

 

山本さん、見た目とネーミングからもっと無骨な味を想像していたのですが、繊細な一本です。

 

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どの形のおちょこで飲むといいの?

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さて、まとめに入りましょう。

それぞれのおちょこによって、驚くほど味が変わったという結論は得ました。

じゃあ、どれで飲んだら一番うまいのでしょうか。

 

まず、蔵元の考える「山本」らしさが一番現れているとかんじたのは……

5番目のショットグラス。かな…?

いや、1番の緑のおちょこ……うーーーーん、1番に決定!

香りは控えめ、酸味をなんとなく感じ、日本刀のキレもあるような気がします。

(なんともあいまい)

 

次に好みの味で選んでみましょう。

 

・辛口がお好きな方へ

断然2番の盃型で!食事に合うスッキリ感です。

 

・香りを堪能したい方へ

断然5番!ショットグラスでぶわっと香りに包まれてくださいね。

 

・甘いのがお好きな方へ

断然4番!口いっぱいに甘みが広がり……はっきり言って危険です。笑

お酒に弱くても甘く感じるので、スイスイ飲めてしまうので。

 

 

・サイトウレコメンド

迷って3番。日本刀のキレは感じませんが、米の甘み・旨みを感じて料理を邪魔しない感じ。

あとおちょこが小さいので、酔いづらい、という点でしょうか。

(ちなみに何度か比べて飲んだので、酔っぱらいました!)

 

 

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日本酒も、人の味覚も神秘です

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長々とお付き合いありがとうございました。

前回の冒頭で触れたように、実験をしてみると、とっても不思議。

理由はどうであれ、味は酒器によって確かに変わる。

つまみでも、雰囲気でも、気持ちによっても味は変わってくるといわれています。

 

蔵人たちによって丹精込めて作られたお酒ですから、

いろいろな角度から味わって、日本酒を楽しんでいきたいですね!

 

ちなみに、私が初めて飲む日本酒の味を確かめるためのおちょこはこちら!

これで飲んだら、「清々しいヒノキのような香りを感じ、刺激のない甘い水のような旨み、

そして余韻はジワジワ辛く消えていく」といったかんじでした。

一合くらい、たっぷり入りますしね!(結局、量なのか!?)

みなさんも、お気に入りの酒器をみつけてくださいね~!

 

 

 

斎藤貴美子

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フリーランスのコピーライター/ライター/利き酒師(2018年12月~)。日本酒は、芸術かつ宇宙だと知り instagramの#SAKEISAWESOMEkimikoにて日本酒にキャッチコピーをつける取り組みを実施しながら勉強中。

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