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獺祭ってなあに?~人気の日本酒を紐解く~前編

 

獺祭とは?

日本酒好きでない人に「おいしい日本酒といえば?」と聞くと、たいがい「獺祭(だっさい)」と返ってくるメジャー銘柄。

ネットでは、ものすごいプレミアム価格で売られていることもあり、「高く買わないで」と獺祭の蔵元である旭酒蔵が異例の新聞広告を出したことでも話題になりました。

 

そんな獺祭、なにがスゴイの?

と思ったそこのあなた!

私と一緒に、人気の秘密や味を紐解いていきませんか。

今回は前編をお届けします。

 

ここ1年、獺祭をウォッチしてきて思ったのは、いくつかの「スゴい」が合わさって「ものスゴい!」を作っている、ということ。

 

ビジネス面で、つくりの面で、味の面で、なんだかいろいろスゴいんです。

さあ、いってみましょう。

 

 

経営危機からの大ヒット快進撃。

ビジネスパーソンであるなら、素通りできないトピックスですね。

3代目が社長に就任した1984年、旭酒造は文字通り瀕死の状況にあったそうです。経営危機から、地元山口県の流通網からはじかれ、杜氏に逃げられ、仕方なく社員が日本酒をつくり始めたと言います。

各所にある記事を読むと、半ば実験のようかかたちで日本酒づくりが行われ、データを取り、つくり、反省し、改善するという、発展するビジネス事業に欠かせない要素(PDCA)を実行していたとか。

経験と勘、の真逆です。

 

それまでの主力商品はいわば「酔うための酒」。しかしこれからは「味わうための酒」をつくらねば、という思いで試行錯誤を重ねた結果、いまの獺祭にたどり着いた、というからドラマティック。

この経験が2014年に『逆境経営』として書籍化されています。

これ、漫画化にも適していそうですねえ。

 

 

革命児

いつの世も、それまでの常識を壊して、新しい価値を提供できるモノ・ヒト・コトにスポットがあたるものですよね。

 

獺祭も例外ではなく、数々の日本酒界の常識を刷新しています。

例えば、杜氏制から社員制の酒造りへ(杜氏に逃げられた、ということですが…)。

冬だけに仕込む作り方から、季節を問わず365日仕込み続ける四季醸造へ(蔵の中の温度は常に5℃らしいです)。

クラウドシステムを使って、日本酒の原料である「米(品種は山田錦)」の生育を常に観察し、ここでもPDCAを回しているとか。

4代目はニューヨーク滞在経験もあり、現在獺祭は、NYやフランスへ輸出されています。

 

え?なにがすごいかよくわからない?

そうですねえ。

たとえるなら、今まで暗黙の了解で着ていた、重~い制服を脱ぎ捨て、Tシャツ短パンで過ごす(部屋の温度は通年30℃)、みたいな新しさです。

(え、もっと分からないって?)

2014年には当時の大統領であるオバマ氏が来日し、安倍首相の故郷の酒とあって獺祭がプレゼントされ、その報道のおかげで知名度はいっきに広まりました。

 

いま、銀座にオシャレなショップができていて、飲めるみたいですねえ。

ああ、いいですな~よいですな~。

 

 

飲みやすくて、おいしい。

とこれまでキャッチーな話題を追ってまいりましたが、

やはり日本酒の命は味。おいしさでしょう。

 

獺祭のスゴさは、日本酒慣れしていない人に「おいしい」とか「飲みやすい」と言わせること。

特に若い女性ほどライトでスウィートな味を好むし、日本酒=オッサンのイメージがあり、敬遠している方は多い。

それでも獺祭ならおいしく飲める、ということです。

 

このまえ、女子学生の友人が「獺祭、うまいです」と表明していて、おおおお、やはり認められているのか!と思ったものです。

 

これも例えるなら、ピーマンが大嫌いな子どもがいたとして、「でも獺祭のピーマンならおいしく食べられるんだ!」というくらいのスゴさです(え、わかりにくい?)。

 

飲みやすいんですよ、獺祭。

どんどん飲んじゃうわけですよ。

 

ここまで見てくると日本酒界、そして消費者に

パラダイムシフトを起こした日本酒、獺祭は、

人気で当然、という気もします。

 

さて、後半は、実際飲んでみた獺祭たちにご登場ねがいましょう!  つづく

 

 

 

 

斎藤貴美子

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フリーランスのコピーライター/ライター/利き酒師(2018年12月~)。日本酒は、芸術かつ宇宙だと知り instagramの#SAKEISAWESOMEkimikoにて日本酒にキャッチコピーをつける取り組みを実施しながら勉強中。

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