先日、20年来の友達(アラフォー女性)と日本酒を飲む機会がありました。
彼女は好きなのはワイン。
彼女のお父さんが好きなのは日本酒だそうです。
で、とある日本酒バーへ行き、とある日本酒を飲んだところ
「……お父さんが飲んでいる日本酒と全然違って、サケ臭くない!
これは美味しい……フルーティで飲みやすい」と言っていました。
唎酒師っぽく言うと、そのお酒はそこまでフルーティではないように思えましたが(スイマセン)、
それさえもフルーティと感じる、ということなのでしょう。
何が言いたいかというと、
最近の銘柄の日本酒は初心者でもうまい、ということです。
昔っからの名前を冠していても、造り手が変われば味も変わります。
時代を反映して「飲まれる酒」を造るならば、当然の変化です。
だから、日本酒のイメージをこう持っていただきたいのです。
「日本酒の味は、今の時代の『おいしい』に変わっていく」と。
……さて、今の時代の「おいしい」に準じていくと仮定すれば、
→「何を買ってもだいたいうまい」
→「ラベルで選んじゃえ~!!!」
でもいいのではないだろうか。
という考えが成り立ちました(単純ですから)。
で、選んだのがこちら、
鳩正宗 純米吟醸 プロトタイプNo.20です。
(なんか、カッコいいですね、はとまさむね じゅんまいぎんじょう ぷろとたいぷナンバーにじゅう。早口言葉みたいですが)。
見てください、真っ赤なラベル!
クリスマスにぴったりではありませんか!
どのへんがプロトタイプ(試作/原型)なのよ!?と突っ込みたくなりますが、
この時期、酒蔵に問い合わせる度胸はありません(いま一年で一番忙しい時期!)
だから、春過ぎにお聞きするとして……
ここからは推測ですが「吟烏帽子(ぎんえぼし)」という酒造好適米を使っているからではないかと思うのです。
農林総合研究所のWEBを参照するに、吟烏帽子はまだ正式には登録されていません。
「出願」は去年の9月にされています。↓
http://www.aomori-itc.or.jp/index.php?id=5752
↑こちらはイメージです。
つまり、吟烏帽子はまだ一部でしか作られていない希少な新種の酒米であるがために
「試作品」と冠しているのではないか(さあ、真偽はいかに)。
というわけで実飲です。
お!?
おおおお?
……けっこう強い。
香り穏やか、強いアタック、スッキリと軽い飲み口、シャープなキレ。というやつです。
しかし、こういうお酒はいっぱいある。
このお酒の個性とは……
ああ、燃えるような味。
バッと燃えてズバッと消える、鮮やかな華を咲かせて散っていく……そうか、花火のようなイメージかもしれません。
(でもなんとなく色にしたら、高温の青のイメージ)
合わせるものはといえば、前菜としてチーズやクラッカー。
クリスマスのメインディッシュであるローストビーフ、チキン、
唐揚げなんかにも好相性だと思います!
角煮、春巻きなどのこってりとした中華にも良さそう!
こってりとした食べ物だと、口の中の脂をサッと洗い流してくれる感じ(ウォッシュ効果といいます)で良し。
カマンベールのような優しい乳製品やビスケットなどは、お酒の「カッ!」という余韻を楽しむのに良さそうです。
当然、お好みを優先させてくださいね。
さてさて、こちらのコーナーでは、今まで実に約50種の日本酒が登場しましたが、
みなさんが飲みたいと思った日本酒はあったでしょうか。
酒店に行ってぜひ相談してみてください。「飲みやすくて甘めの日本酒ください」というように。
先日、大学生の友人に聞いたのですが、いま学生の間では「日本酒はクール(かっこいい)」とのこと。
私見ですが、日本酒業界は「儲け心」があまりないようにお見受けします。
ものすごく手間暇かかっているのに、コスパがいい。
飲み手にとってはうれしいことなので、今のうちにたくさん飲んでおきたいですね!
では、みなまの日本酒ライフが良いものになることを祈っています!
乾杯~♪
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