グルメ

彼と飲みたい日本酒。

 

はい、仮に「彼」としていますが、男友達でも誰でもいい前提でお送りします!

さて、今回紹介するのは、日本酒界の革命児であり人気モノの

「新政NO.6 S-type(あらまさナンバーシックス エスタイプ)」だ。

 

普段あまりお酒を飲まない人、まして「日本酒なんて飲み会の罰ゲームで頼むもの」だと思っていた人にとっては、青天の霹靂の味。そう、この日本酒には、いろいろなストーリーがある……。

 

のだけれど、そういうウンチクは抜きにして、こだわり派の彼も好きそう~~~なビジュアルしてませんか、コレ?

 

黒光りするボトルに6の金文字、アヴァンギャルドと思いきや古典的な趣のあるデザイン。

おいしいだけじゃ物足りない、意識高い系男子にウケること請け合いだ。

そうですね、少し妄想でもしてみましょうか。

あなたと彼は週末、あなたの家で会うことになった……。

お互い仕事が忙しかったり別の約束があったりして、会うのは久しぶり。

彼は残業で家に着くのは夜遅くになるらしいけど、明日は休み、ゆっくりしていられそう。

 

本来なら、少しはツウな手料理でも作ってあげたいところだが、こっちも忙しい。

好きなおかずや食べ物を買ってきてもらおう。

ポテサラがあったらいいかな。

 

冷蔵庫には、お酒好きの友達がすすめる日本酒を冷やしている。

飲んだことはないけれど、日本酒を飲んだことがない人でもおいしく感じるのだそうだ。

あと少しで彼が来る時間。

やっぱり部屋をもう少しきれいにしておけばよかったなといまさら思う……。

な~んていうトキメキ?わくわく?ういういしさ?を昔は私も感じていたのだろうが、遠~い記憶のかなたで、すいません自分で書いていて、居心地が悪い気分であります。

 

 

さらっとウンチク

 

女性は、感覚や感情で物事を決めるのが得意といわれているが、論理的思考が多いという男性にもありがたがってもらうために、背景もをさらっと紹介しておこう。

まず、新政NO.6は結構レアである。

製造工程の関係で大量生産ができないことと、爆発的な人気であることで、どこも品薄。ネット販売などではプレミア価格がつけられている。

(本来は1本2,000円前後。購入したい場合は、新政酒造株式会社へ電話をし、近所の取り扱い酒店を紹介してもらうとよいそう。私もそうしました。)

なので、飲む前に「これ、レアなんだよ~」と、プレミアム感を煽っておけば、おいしさも倍増だ。

期待度が増したところで、次は本体裏に掲載されている「当蔵の醸造方針」を知り、そのこだわりぶりにワクワク感を高めよう。

以下引用。

 

『 秋田県産の酒米を、生酛純米づくりにより、六号酵母にて醸す 』

 

はい。

半ば呪文や石碑に刻まれた格言のようなので、意訳します。

 

「お酒用に栽培されている秋田県産のお米。そのお米と水を原料にし、昔ながらの手間と人手のかかる方法で作っています。発酵させる際に使う酵母は、6号酵母と呼ばれる、その昔、新政酒造が発見した酵母です」

 

というわけだ。

日本酒は飲み物である以上、その味の好き嫌いで選べばいいのだが、酒蔵の方針を知っておくとまたおいしく感じるものだと思うが、いかがだろう。

こちらの酒蔵しかり、日本には家族経営の酒蔵が多い。私は日本酒の品質や方針がそのまま「売り」や「広告」になっているなあと思うのだ。

最後に、新政NO.6の気になりまくる味に触れておこう。
生酒なのでシュワッと感(炭酸感)があり、フレッシュだが甘みが強く、カドのない厚みがあると思う(毎度偉そうですいません)。

 

一緒にナッツを食べれば香ばしさが増し、チーズも臭みなく食べられ、魚のくんせいやマリネ、ポテトサラダ、という洋風のおかずや肴ととってもいいマリアージュをしてくれると思うのだが……そのあたりの塩梅は、彼(または誰か)と話して決めてくださいね。

 

 

一旦開栓したら、全部飲み干すのもいいけれど、残しておいて味の変化を楽しむのもいいと思う。

翌日、翌々日と味がなんだか甘くまろやかに変わっていくような気がするので、おためしあれ。

その際、保管は要冷蔵で。この瓶についていた札は、きっと酒造の切なる願いだと思う。

 

 

斎藤貴美子

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フリーランスのコピーライター/ライター/利き酒師(2018年12月~)。日本酒は、芸術かつ宇宙だと知り instagramの#SAKEISAWESOMEkimikoにて日本酒にキャッチコピーをつける取り組みを実施しながら勉強中。

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