グルメ

お父さんと一緒に飲みたい日本酒

 

女子会や彼とのデートで日本酒を楽しんで、だんだん日本酒が好きになってきたアナタ(と仮定)!

久しぶりに、お父さんとごはんを食べるというシチュエーションにも、日本酒を添えるのはどうだろう。

 

 

大人になって、お父さんと話す機会はどのくらい?

私的な話だけれど、私の父は日本酒が大好きだと知った。

最近になって知った。

一時期、私たち家族は新潟に住んでいたこともあり、父は新潟から全国の有名どころの日本酒をほぼ制覇、いま住んでいる近所の酒蔵の常連となって、いろいろと面白い日本酒を手に入れているようである。

私もだいぶ前に成人して、量より質がうれしくなってきたお年頃だから、これから父と日本酒談義に花を咲かせながら、おいしいお酒を飲みたいなと思っている。

考えてみれば、お父さんと一緒に住んでいないと、話す機会があまりないのではないだろうか。

お母さんというものは、子どもたちとちょくちょくコミュニケーションを取るのが上手だと思うのだけれど……。

 

さて、こういうお父さんを相手にして悩むのが銘柄の選定だ。

有名だろうが、人気だろうが、日本酒にうるさい人は、味にうるさい。

はっきり言ってめんどくさい。

 

食は好みの問題だと思うのだけれど、世代によってその好みが分かれたりする。

だからお父さんと一緒に飲むなら若者に人気の日本酒より、昔から長くずーっと愛されているものをチョイスした方が安心かなと思う。

 

さらに、S級有名銘柄(子どもでも知っている)より、A級有名銘柄(大人だと知っている)のほうが、

「おっ、こいつもなかなか味が分かるようになってきたか」と思われるかもしれない。

そこで「くどき上手」の登場である。

え、お父さんにくどき上手?気持ち悪い?

いやいや、これはですね、とある戦国武将に由来していて、どうやら相手を武力ではなく

「解く」力、「溶く」力があるお酒になってほしいと願いをこめた「くどき上手」ということらしいです(受け売りです)。

 

お父さんは敵将じゃないにせよ、1世代上の異性なので、話題によっては分かりあえないこともあり得る。

 

特に地雷なトピックとしては、彼はいるのかいないのか、いたらその素性、結婚、出産、

仕事を続けるか否か、孫の教育、住居……うわあ、人生のイベントがだいたい詰まっている。

そういう話は避けて通りたいので、こちらとしては違う話題を振っているのに、お父さんは力業で聞いてくる。

「で、結婚はしないのか?」と。

 

そんな地雷トピックの爆破の衝撃をやわらげるため、くどき上手に一役買ってほしい、と願うのだ。

 

 

刺身はテッパン

くどき上手の気になるお味を一言で説明すると、軽い甘さでスッキリ、うんもう一杯~♪である。

もしかするとお父さんたちの場合、「もっと辛いのがいいな~」と言うかもしれないが、

今回のテーマはお父さんに贈るんじゃなくて、一緒に飲むことだから、娘の私たちもおいしいと思えるものが大前提だ。

とはいえ、キレを増したいときには、冷やして飲むのがおすすめ。きゅっと締まります。

 

合わせるつまみは、とりあえず刺身。あとは煮物、さつま揚げとか、豆腐なんていかがだろう。

ザ・家庭料理をふるまってあげると喜ぶかもしれない

(私は過去にふるまったら、父に味付けで色々言われたので、それ以来、なるべく作らないようにしているが……)。

これまた私的だが、私の父は塩分を控えた食事をせねばならんので、枝豆の塩抜きを合わせてあげたい

(それなら味付けの文句もないだろう)。

 

ん~いい感じに酔ってきたら、お父さん、ありがとう、嫌いじゃないぜ、というようなニュアンスを伝えるのもいいかもしれない。

私も人の親になって、子どもからそう言われることがほんっとにホントにうれしいことをようやく知りました。

これはねえ、たぶん古今東西、人類の共通項だと思いますよ。

 

しかし、私は父に感謝を伝えたいと思っていてもなかなかできない。それは、そんな父を見て育ったからかもしれない。

やっぱり他人じゃないですね、お父さん。

 

 

斎藤貴美子

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フリーランスのコピーライター/ライター/利き酒師(2018年12月~)。日本酒は、芸術かつ宇宙だと知り instagramの#SAKEISAWESOMEkimikoにて日本酒にキャッチコピーをつける取り組みを実施しながら勉強中。

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